645用レンズの紹介、第五弾。
今回取り上げるのは、Planar 2/110 Fです。
名前の通り、Pentax純正ではなく、HasselbladのVマウント用レンズをアダプタを噛ませて使用しています。
中判フォーマットで使える最も明るいレンズ、ということで購入しました。
用途としてはポートレートがメインでしょうか。元のフィルムの画角だとスナップ向けとも思えますが。
薄い被写界深度、甘いながらも立体感のあるピント面。
ややフレアっぽく、コントラストは低め。現像時に持ち上げることもしばしば。
そしてピント合わない。
ピントが合わなくても、まあいいや。と思える絵が出てくれるのが個人的にはうれしい。
ネイチャー系でも繊細でふわっとした雰囲気の画が撮れます。
開放最短付近。ふわふわです。
その一方、がっつり絞れば、いい感じに浮き上がってきます。
そうは言っても、せっかくの明るいレンズ、開いて撮りたいじゃありませんか。
どことなく絵画的になるのが好きです。
続いて使用感。
MFは回転角が大きく調整しやすい。
古いレンズなので個体差だと思いますが、フォーカスリングの感触はやや軽め。
ボディと組み合わせると程よい大きさと重量感で使いやすい。
造りは金属とガラスのかたまり感があって上等。
クセのあるレンズですが、それが癖になる、そんなレンズです。
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