昨日に引き続き、洋館を撮りに行こう その2です。
洋館を撮りに行くのに、事前に確認すべきことが二つあります。
①館内には入れるか、撮影できるか。
洋館の魅力は外観だけでなく、館内にもあります。
とはいえ個人宅や公共施設は館内に入れなかったり
事前の見学申し込みやレストランの利用が前提だったりすることがあります。
例:旧古河庭園、横浜税関(事前申し込み)
えのき亭、山手十番館(レストラン)
館内が限定公開の洋館もあります。
例:迎賓館(年に十日かつ抽選)
旧石川組製糸西洋館(年に六日程度)
また、内部の見学が出来ても撮影は禁止、という洋館もあります。
例:旧岩崎邸庭園、鎌倉文学館
とはいえ、内部の撮影ができなくても四季折々の庭が楽しめたり
街並みごと楽しめたりする場所も多く、一度は行ってみるのも楽しいものです。
②有料か無料か。
いい一枚を撮影しようとすると、季節や天気、混雑具合などにより
一度きりの訪問ではうまくいかないことが多々あります。
そうなると何度か訪問することになり、入館(入園)料が気になるところ。
大まかに分けると、個人所有や法人運営は有料。
県や市といった公共文化財となっているところは無料か有料でも安めが多いです。
有料の最たる例は神戸北野異人館です。
多くの洋館が並び、面白い街並みですが、見学可能な洋館を全て巡ると五千円程度かかります。
その割に展示が変わるわけでなく、花も造花が多く、一度行けばそれで満足できそうです。
どちらかというと三宮を含めた街並みを歩くのが楽しい場所という気がします。
一方、無料の例は横浜山手西洋館です。
北野に比べると近隣に商業施設が少なく、見学できる洋館も少ないです。
とはいえそれでも7館が無料で見学できます。
以上、二つを軸に考え、お勧めのスポットをいくつかご紹介いたします。
①旧前田侯爵邸
目黒区の公園内にあり、無料。館内撮影可。
壮大な雰囲気と大きな階段が特徴。
ドラマの撮影やアニメの舞台になることもあるそうです。
残念なのは庭に季節感が乏しいところ、中の展示がほとんどないことでしょうか。
②鳩山会館
個人宅、有料(大人500円)。館内撮影可。
少々お高いですが、バラの季節に訪れたい洋館。
同じくバラで有名な旧古河庭園に比べ人が少なく、落ち着いて撮影できます。
③旧柳下邸
横浜市の文化財、無料。館内撮影可。
和洋折衷の建物。公園内にあり、四季折々の草木が楽しめます。
また館内でも季節ごとの展示が行われ、何度も足を延ばしたくなります。
④横浜山手西洋館
横浜市の文化財(外交官の家は国の文化財)、無料。館内撮影可。
図抜けてお勧め。
月ごと、場合によっては週ごとに展示が変わり、ほぼ生花で飾られている。
季節感を取り入れたイベントも多い。
その割に訪れる人が少なめで、館によっては平日や雨の日は窓辺の椅子に座って読書ができるくらい。
しかも、たまに無料のコンサートが開かれ、ゆったりと優雅な時間を過ごすことができる。
特に7,8月はサマータイムで開館時間が18時までと長くなり
土日の午後にはいずれかの洋館でコンサートが開かれます。
晴れた夏の日、写真を撮ったら
丘の上にある洋館から眼下の横浜市街地を眺め、音楽に耳を傾ける。
そんなひと時を過ごすのはいかがでしょう。
みなさま、洋館、撮りに行きたくなりましたか?
私も洋館が好きです。
返信削除人生最初に出会った洋館は旧古河邸。薔薇の季節に感動して以来、洋館廻りしています。
鎌倉文学館の青い屋根瓦、小笠原侯爵邸の中庭に咲くモッコウ薔薇も素敵です。
皐月が有名な
蒲郡クラシックホテル、
志摩グランドホテルや目黒の旧華族邸、フランクライトロイド作の自由学園、
神戸の洋館廻りも何度かしましたね。
心のふるさとです。😊