2014年8月3日日曜日

標準域に思うこととか

カメラを趣味にする前から広角や望遠といった言葉は聞いたことがある。
しかし、標準域(標準レンズ)というものがあることは知らなかった。


とは言え、別段難しいことはなく、広角でも望遠でもない領域のことだ。
人によって多少差異はあるだろうが35㎜判換算50㎜前後(40㎜~60㎜)と言われている。


私自身、ズームレンズでいくつか、単焦点では換算で45㎜、53㎜、55㎜を使用したことがある。
そんな標準域について思うことを少し書いてみる。




結論から言えば、標準域は狭いし使いにくい。



おそらく若い人の多くは標準域を狭く感じるのではないだろうか。
(幼いころからカメラ趣味な人や望遠好き、ポトレ中心な人は別だが。)
具体的には30歳以下の世代で、若くなればなるほどより一層。



というのも、自分のカメラ経験を思うに、小中学生のころの行事には写ルンですを使い
高校生のころにはカメラ付き携帯電話で友人とバカしていたのをお互い撮っていた。
大学生でデジカメを買ったが、もっぱらは携帯で十分だった。


写ルンですや携帯電話のカメラはやや広角(28㎜~40㎜くらい)であり
それに慣れた、それで育った世代なのである。


いざ、50㎜が標準だと言われても違和感がある。






また、個人的な話ではあるが、カメラを趣味にしてからも標準域は苦手だ。
それは標準域というのは世界の中で自分の意思を表現する必要があるように感じるからだ。


超広角は別として、広角は主役がいなくても絵になることが多い。
広大な風景を写せるし、何気ないスナップ向いているし、集合写真も撮りやすい。

望遠はスポーツや動物など、そもそも明確な主題があって使われる場合がほとんどだ。
例え主題がなくとも切り取り感が強く、自分の意思が主体で主題となる。


それらに比べて標準域はどうだろうか。
漠然と情景を写すには近く、自らの思いだけを反映させるには遠い。
世界と自らを折衷させる必要があり、私にはそれがとても難しいことに思える。


使い方によっては広角的にも、望遠的にもなるというが、
それならズームでいいのではないか、二つ持ち歩けばいいのではないか、と感じてしまう。




そんなわけで、標準域は狭いし使いにくい。





以上、Flickrで僕の標準域の写真のView数Fav数が少ないことの言い訳である。
そして言い訳するくらいなら撮りに行け、ということで、今日は55㎜一本持ってお出かけしてくる。


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